向かいのバズる家族 10話
目次
最終回 あかりの決断
夢はロコモコ
ついに迎えた約束の日。
SNSで知り合ったトゥナイトスターと初めて会うあかりはその正体が一体誰なのかと期待に胸をふくらませながら、店員の桃と一緒にトゥナイトスターが来るのを待っていた。
コロナの扉が開き、意外な人物が入ってくる。
それはあかりがバズる発端となったロコモコおやじだった。
自分の人生を狂わせたロコモコ丼を調べてる内にハワイ雑貨にハマり、今ではインターネットでハワイ雑貨を扱う仕事をしていると言うロコモコおやじ。
夢は本場のロコモコ丼を食べる事。
と、語るロコモコおやじは幸せそうな顔であかりに「とろーり目玉焼きのロコモコ丼」を注文するのだった。
イケメン再び
ロコモコ丼の注文を受けたあかりがカウンターに戻ろうとした時、再びコロナの扉が開く。
「ウソ・・・」
どうしてこの人が・・・
あっけに取られるあかりと、喜びに目を見開く桃。
表れたのは少年スナイパー新平!主演俳優だった。
となりのスターがどないしはったんですか
ロコモコおやじと、ドラマの俳優。
一体どちらがトゥナイトスターなのか。
気になるけれど、間違った時の恥ずかしさを思ってなかなか聞けないあかり。
我慢できなくなった桃が聞きに行こうとするのを制し、あかりは二人にトゥナイトスターかどうかをたずねてみる。
しかし結果は二人とも空振りと言う残念な結果に終わるのだった。
起爆剤
一方、色々と燃え尽きた感のある篤史。
しかし、緋奈子からの激励コメントにより闘志を取り戻した篤史は、新たなドラマの制作に取り掛かるのだった。
ボディーガードは無料です(多分)
再びカフェ『コロナ』
かつてコロナでバイトをしていた迫滝(さこたき)が顔を出す。
まさか迫滝君がトゥナイトスター!?
しかし迫滝はあかりの誤解を解くために緋奈子と一緒に足を運んだだけであり、トゥナイトスターとは関係無かった。
今日はオフ会なので前回同様ボディーガードなのだと言う迫滝。
「あなたも前に進まないとね」
意味深な発言を残し去っていく緋奈子の言葉が、あかりの胸に残るのだった。
真の友情
同日、会社の最終面接会場にて薪人は、薪人が家庭教師をしている教え子との交際疑惑をでっち上げた友人と再開する。
後悔にうなだれ、謝罪の言葉を探す友人に対して薪人は、友人の罪には一切触れず「最終面接頑張ろうぜ」と励ますのだった。
最終面接で未成年との交際疑惑の噂について聞かれた薪人。
あれが事実無根であることの証明として、自分がかなり年上の女性が好みであると言った薪人に、面接官は思わず吹き出してしまうのだった。
明かされた秘密
なかなか現れないトゥナイトスターを待つあかりと桃。
コロナの扉が次の来客を知らせ、今度こそと二人は目を向けるがそこに現れたのはあかりの元カレだった。
よりを戻す話考えたかと言う元カレに対し、大きな弱みを握られながらもハッキリとNOを突き付けたあかり。
怒った元カレはあかりの弱みとなっている記録が入ったマスターテープを取り出し、その映像を再生する。
そこに映っていたのは学生時代のあかりと元カレによる、お恥ずかしい漫才練習風景だった。
恥辱と屈辱にまみれた黒歴史を目の前に出されながらも、やはり決心を変えないあかり。
そんなあかりを見て諦めたように、元カレはあかりにマスターテープを渡すのだった。
トゥナイトスター
待てど暮らせど姿を見せないトゥナイトスター。
すっかり日も暮れてしまった。
桃とトゥナイトスターの話をしていたあかりのケータイにトゥナイトスターからのコメントが入る。
今か今かと待ち受ける2人だったが、そんにな折に清史が来店して拍子抜けしてしまう。
店内に案内しようとするあかりに緊張の面持ちでケータイのアカウントを見せる清史。
「どうも、トゥナイトスターです」
意外過ぎるトゥナイトスターの正体にあかりと桃は悲鳴を上げるのだった。
あかりがトゥナイトスターを涼太より好きになって、更に桃までトゥナイトスターを好きになって、そこへ何故か鴇田が加わったりしたら終わるものも終わらないもんね
嫌われる勇気
清史に本来の家族の在り方について諭されたあかりは家に戻ると、家族に向けて一つのメッセージを発信する。
散り散りになっていた家族だったが、あかりのメッセージに気付いた周囲の人達の後押しにより一人、また一人と一つ屋根の下に集まる。
集まった家族を前に、自分がなまはげチョップであることを打ち明けたあかり。
篤史はこの状況を使って意図的にバズを仕掛ける計画を思いつくのだった。
幸せになる勇気
篤史が閃いた計画はズバリ『バズる家族生配信』
涼太や清史達は勿論、多くの視聴者が見守る中あかりは自分が本物のなまはげチョップであることを明かし、篝家再結成が宣言される。
大観衆による好意的なコメントの嵐の中で、あかりは家族それぞれのアカウントを紹介する。
最後にあかりは晴れやかな笑顔で涼太に向けてメッセージを残すのだった。
同じ2人
夜の公園で涼太と会うあかり。
あかりの裏の顔であるなまはげチョップを受け入れた涼太は、自分もあかりにとって理想の人物像を演じていたのかもしれないと告白する。
本当の僕は、あかりさんが思ってるような人間じゃない。
ただただ素直に無防備に弱みをさらけ出していく涼太の唇を、あかりの唇が柔らかくふさぐ。
「もういいです、そういうとこ全部が大好きです」
再び唇を重ねる二人。
静かで穏やかな夜の公園で、強さも弱さも受け入れ合う2人の恋が輝いていた。
あかりの意思の元、再結成した篝家では前より親しみのある雰囲気が漂うようになり、カフェ『コロナ』では相変わらずの楽しい日々が続いている。
新しいドラマに闘志を燃やす篤史。
最近、料理より歌にハマっている緋奈子。
薪人はなんと家に結構年上の彼女を連れて来た。
そして、あかりは涼太をなまはげチョップの配信に連れていく程に気を許している。
様々な困難を乗り越えて、みなそれぞれの幸せを手に入れたようだ。
そんな家族のバズるドラマの断片を、インターネットと言う窓から一番楽しみに眺めていたのは誰だったのか?
『向かいのバズる家族』を一番最初から喜びの糧として眺めていたのは、最後に出てきたあの人なのかもしれない。
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